今回は、障害を持っている人たちがしていた副業を紹介します。
私が、友人との仕事の話をしている時「障害を持っている人で副業経験がある人は増えてるよ」
と軽く話ししたら「信じられない」と驚かれました。
どうやら副業するには特別なスキルが必要かマルチ商法まがいことをするのだと勘違いしている様でした。しかし実際は、街中やテレビで副業をしている人やそのCM、広告に溢れ返っております。
そこで今回は、私が出会った障害を持っている方が実際にしていた副業を紹介していきます。
【筆者の自己紹介】
就労移行支援施設で働いているフクシー(@hukushiii)です。
精神疾患や発達障害をお持ちの方を中心に、年間100回以上面談をしております。
フードデリバリー系
Uber Eatsを筆頭に、現在はさまざまなフードデリバリー系配達員の副業で稼いでいる人がいます。
障害を持つ人が経験したことがある副業の中でダントツで多かったのは、フードデリバリーでした。
特徴
- 体力と自転車があれば可能
- 原付やバイクに乗ることでより効果的に稼ぐことができる
- 案件を受けて手堅く稼ぐことができる
- 体力がつく
- 交通事故等のリスクがある
- 情報が豊富で戦略的に動くことでガッツリ稼ぐこともできる
なお、配達系のサービスは多種多様です。そちらもご紹介します。
自分のタイミングで活動できるので、体調に応じて稼ぐことができるのは魅力的ですね。
物販ビジネス
仕入れから販売までの敷居が低くなった時代。物販に関係の副業にチャレンジする人は多い印象です。
物販とは一言で言い表せないほどに深い業界です。ハマる人はハマる面白さがあります。
特徴
- メルカリやAmazon、楽天、BASEなどスマホで販売できる
- ECサイト(≒自分で作る販売ページ)を構築し商品を売れる
- トレンドに敏感になる
- 手売りの販売もできる
- 在庫を抱える可能性がある
- 少額で始めることができる
- 商材のリサーチが楽しい
物販と言っても多種多様にあります。ここでは障害を持った方が実際にしていた物販ビジネスを紹介いたします。
- リペア物販(ブランド物などをオークションなどで安く買取り、綺麗に修繕して売りに出すビジネス)
- 転売(古本などのせどり、カードゲームなど)
- Amazon物販(FBAを利用して一貫して物販をしておりました。仕入れはアリババから工場を探して発注。)
- ハンドメイド物販(ブレスレットを作って販売)
自分の特技を活かす物販、ひたすら商品リサーチして手を動かす物販など人それぞれの個性がありました。
カウンセリング系
お話しを聞くこと、お悩み相談を受けることはニーズが高いです。直接会って話を聞くだけでなく、Zoomなどのビデオ電話で遠隔で依頼を受け付けることがあります。
傾聴能力だけでなく、営業・マーケティング能力も求められます。
特徴
- リモートでカウンセリングができる
- お客さんの悩み解決のために考えることができる(達成感がある)
- 初期投資が少ない(本格的に勉強する場合、その分経費がかかります)
- コミュニケーション能力がつく
- クライアントの影響を受けすぎて辛くなることがある
- さまざまな人の話を聞くことができる
カウンセリング系と一括りにしても、そのビジネスモデルはさまざまです。今回も実際に障害を抱えていた方がしていたモノを紹介いたします。
- 特定のカウンセリング協会に所属し、講師登録を行い顧客の指名を待つ(*尚、講師登録料金もかかり赤字の人も多いみたいです)
- ココナラで心の悩みカウンセリングを受け付ける
ただし、人の話をずっと聞き続けることもあれば、非常に重たい相談を受けることがあり、強いストレスがかかることがあるようです。
ブログ系
ネット記事を投稿しお金を稼ぐ副業です。私もその1人です。
私の担当している人で、目指している人が多いです。
特徴
- 無料でサイト開設することができる(初期投資無料)
- 有料サイトでも初期投資が非常に少ない(サーバー+ドメイン代)
- 自分の好きなことを書いて稼ぐこともできる
- ライティング能力が上がる
- タイピング能力も上がる
- 継続的な収益を上げれば資産化することもできる
ただし、副業レベルでする人は、基本的に有料サイトで記事投稿をしております。理由にアフェリエイトリンクの貼りやすさ、アドセンスの通しやすさが関係しております。
実際に障害を持った人がしていたのは
- アフェリエイト
- アドセンス
うまくいけば、企業案件を獲得することもできます。
フォトグラファー
カメラ1つで依頼をこなす副業。カメラの技術は幅広く、被写体を引き出すコミュニケーション技術も必要とされます。
顧客を、いかに満足させる写真体験を提供できるかが腕の見せ所です。
特徴
- カメラ機材が高価
- 最近はスマホカメラで撮影するケースもある
- コミュニケーション能力を試される
- ある程度場所を選ばず仕事ができる
- 参入障壁は高くないが単価を上げるのは難しい
カメラで稼ぐ方法自体は色々あります。例えば、フォトブックの販売・ストックフォト系サイトに登録する、業務委託契約をするなどあります。実際に利用者さんがしていたのは以下のビジネスです。
- フリーのカメラ撮影(口コミで顧客獲得)
一件あたり5000円〜でメニューを作成しコツコツとクライアントから案件を受注しておりました。
ライブ配信
ライブ中継で動画を配信し、投げ銭をいただくビジネス。ファンとの交流を楽しみ、エンターテイメントを提供することで価値が生まれます。
ライブ配信の事務所に所属する人も多いです。
特徴
- どの配信サービスを利用するかで単価が変わる
- 自分の売り出し方でファン層が変わる
- ライブ配信はフロー型ビジネスであるため、配信を止めたら収入も止まる
- ライブ配信からSNSの登録につなげることができる
- アンチ(≒発信者を嫌う人)が発生する
- 有名になると、さまざまなビジネスにつなげやすい
特に最近勢いがあるライブ配信を利用者さんはしておりました。
- TikTok投稿とライブ配信
アンチに悩まされ、引退してしまう方も何人もいました。
画像編集
PCのスペック(≒能力)が高くなくてもでき、さまざまなシーンで画像編集が求められることがあります。
私もやったことがありますよ〜
特徴
- ある程度のスペックのPCで作業できる
- 需要が高くさまざまな分野で必要とされる
- アウトソーシングサイトでも案件が多い
- 参入障壁は低い
- Adobeソフトが必要な場合がある
- 納期に追われることがある
無料の画像編集ソフトで利用者さんは仕事をしておりました。実際に受けていた仕事は商品のポップ作成でした。
仕事ぶりがいい場合、同じ人から仕事をもらうこともできるので安定して稼ぐことも狙えます。
清掃屋
聞き慣れないかもしれません。清掃業の中でも、一般家庭の家の中のお掃除を手伝う仕事です。お掃除代行とも言われます。
特徴
- 掃除が得意、好きなら天職
- 掃除は技術職(汚れ落としや効率的な動きなど)
- とても喜ばれる
その利用者さんは掃除を依頼者としながら、次回は自分でも掃除ができるようになれるようにカウンセリングもしておりました。
自分の特技を仕事に活かすことができ、かつ依頼者にも喜ばれる仕事ができるといいですね。
イベントバーの1日店主
お店に一定額のお金を払い、1日だけバーの店主になることができるビジネスです。1日店主になった時の売り上げ(経費から引いた額)が利益となります。(イベントバーの契約ごとにモデルは異なります)
料理が作れなくても、お菓子やお酒を買ってくるだけでもお店ができます
特徴
- お客さんと楽しみながら仕事ができる
- イベントを企画してお店をできる
- 初期投資が少なく済む
- 店舗を賃借せず、人を雇わずにバーテンになれる
- イベントバーのオーナーさんが集客宣伝してくれることがある
- 自分のお店を出す前の力試しができる
初期投資の少なさ、自分のタイミングで1日店主になれる点が特徴です。実際の利用者さんは何店かイベントバーでお店をしておりました。基本はお酒でしたが、場所によってはなんでもありみたいです。
イベントバーで有名なのは、”エデン系列”です。
その他
上記に示したビジネス以外に、並行して以下の副業をしている方は多数いたので箇条書きで紹介いたします。
- ポイント活動
ポイントを稼ぐサイトでポイントを集めること。さまざまなアプリがありますが、これだけで生計を立てることは難しいです(というより無理です) - アウトソーシングサイトで案件受注
相談業やチラシ制作以外に、データ入力のような簡単な案件も存在します。PC初心者でも可能な依頼もありますが、単価は低めです。 - タイミーでバイト
タイミーというアプリで日雇いバイトができます。簡単に言うと履歴書のいらない日雇いバイトです。なにも予定がない日に活用して稼ぐケースが多いです。 - Youtuber
一定の登録者と再生時間を超えたら広告収入を狙うことができます。ただし、私が見てきた利用者さんの中でYoutuberとして収益を得ている人はいませんでした。 - メルカリなどフリマサイト
物販ビジネスとしてするより、不用品処分としてお小遣い稼ぎをしている人は多いです。
みな工夫して稼ぐ方法を身につけて行ってます
まとめ
副業をすることは一般的になってきました。
見ての通り、敷居は非常に低くなっており誰もが何かできる時代になっております。
私がここで伝えたいのは、”選択肢は想像以上に多いよ”と言うことです。
この記事に書かれていないビジネスなんてさらにたくさんあります。また今後、新しいなにかが出来るようになるなんて分からないですよね。
副業や自分のしたいことは
・会社員を続けながらでもOK
・アルバイトしながらでもOK
・どこに所属していなくてもOK
と言うことです。
コレできそうだな。と思うことがあれば、最初は儲からなくてもぜひチャレンジしてみてください。
コメント